はじめの一歩のきっかけづくり|わたしupdate #05

仏さまに親しみながら自分自身と向き合う静かな時間

心整う、写仏体験
ペンでかんたん!なぞって描くだけ

仏教の経典を写し書く「写経」はよく知られていますが、「写仏」は初めてという方もいらっしゃるのではないでしょうか。「写仏」とは仏さまのお姿を写し描くこと。静かな気持ちで丁寧に筆をはこび仏さまに向かい合っていると、自然に自分自身と向き合う時間を得られるのです。
写仏のはじまりは、空海が伝えた真言密教からといわれています。仏さまの教え=経典が難しすぎたため、仏さまを絵で描き表すことでその教えを多くの人々に伝えようとしました。今では、大切な修行のひとつになっています。
だけど絵を描くのは苦手で…と尻込みしなくて大丈夫。自分で一からすべて描くのではなく、仏さまを写し描く修行ですのでどなたでも楽しく体験できます。まずは、手近にあるペンで気軽になぞってみてください。慌ただしい日常にほっとできる時間が得られるはずですよ。

写仏の魅力

  • お花完成した絵には、あなたの個性や体調、精神状態が反映され自分自身への気づきを得られる
  • お花なぞって描くという単純な作業で心が落ち着き整理ができる
  • お花複雑な仏像を丁寧に写すことで仏さまへの理解が深まる

写仏の方法

用意するもの

□筆記用具

毛筆や筆ペン、ボールペン等、用意できる薄い紙に相性のよいものがいいでしょう。
今回ご用意した仏画は薄墨のような薄いグレーにしているため、上からなぞることができます。準備しやすい細めの筆ペンやサインペンをおすすめします。

□お手本となる仏画

仏教寺院のwebサイトからダウンロードできる場合も。
今回は「薬師如来」の仏画をご用意致しました。
下記からダウンロードし、印刷してご使用ください。

仏画

薬師如来とは:左手に薬(やっこ)を持ったお姿で、あらゆる病苦から私たちを救い、病気平癒や除けのご利益をもたらす仏さま。それゆえ、古来より篤く仰されてきました。
(伝来初期の薬師如来像には薬壺を持っていないお姿もあります)

仏画 小酒 句未果先生
仏像イラストレーター・柔らかい表現の仏像線画が好評で、多数の写仏書籍を担当。京都めぐりのイラストエッセイを雑誌「月刊京都」に連載中。

※無断転載・再配布を禁じます

□薄い紙

行い方

  • ◆一般的には、お手本の仏画の上に薄い紙を置き、透かしながら線をなぞります。
    今回ご用意した仏画は薄墨のような薄いグレーで印刷しているため、上から直接なぞることができます。
  • ◆できるだけ静かで落ち着く場所で行いましょう。
  • ◆始める前に、手を洗ったりお香を焚くなどして集中力を高めるのもよいですね。

もっとやってみたくなったら

多くの寺院でも体験できるほか、専門の書籍も多数出版されています。「写仏」で検索してみてください。

ご存知ですか?仏さまの位

位

見た目や大きさの違いから、仏さまにはいろいろなタイプがあるように感じられますが、基本的に大きく4つの位に分けられます。見分け方を覚えると、寺院で見かけた際にどの位にいらっしゃる仏さまなのかわかるようになりますよ。

  • 如来

    如来とは「悟りを開いた者」という意味。厳しい修行の末に悟りに至った仏教の開祖、釈迦がモデルのため基本的に質素な布をまとったシンプルなお姿をしている。釈迦如来・薬師如来・阿弥陀如来 等

  • 菩薩

    菩薩とは「悟りを求める者」という意味。如来をめざして人々を助けながら修行に励むそのお姿は、出家前に王族の王子だった釈迦がモデルになっておりきらびやかな宝冠や装飾品を纏う。弥勒菩薩・十一面観音菩薩・地蔵菩薩 等

  • 明王

    明王とは密教から生まれた仏さまで、密教の最高仏大日如来の化身。普段は慈悲深い大日如来が、あえて人間とは程遠い異形のお姿で、教えを説いても聞かない人々を正しい方向に導く。不動明王・大威徳明王・愛染明王 等

  • 天

    天とはインド古来から信仰されてきた神々が、仏教に取り入れられて成立した仏さまで、仏の教えや信じている人を守護する存在。福徳のご利益もあるとされている。阿修羅・毘沙門天・弁財天 等

イラスト 政田マリ

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